まとめノートを作るのはアリ?ナシ?

こんにちは。会計CityBoyです。

 

今回は多くの人が一度は考える「まとめノートは作るべきか?」という問題を考えていきたいと思います。

 

<過去記事>

kaikeicityboy.hatenablog.com

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目次はこちら

 

 

まとめノートを作る意義と効果

まとめノートを作る意義は主に以下の2点かと思われます。

①学習した内容を整理する

②復習の際に短時間で多くの論点の要点を見返すことができる

 

①に関しては、インプット後(ex.講義後)にアウトプットとしてまとめノートの作成を行うことで、自分がインプット時に得た知識を整理することに役立ちます。

②に関しては、作成したまとめノートを見ることにより、再インプットを短時間で効率的に行うことができます。

 

まとめノートを作るのに適した場面

まとめノートを作る意義を踏まえると、まとめノートを作るのに適した場面を考えることができます。上記①から、まとめノートを作るタイミングは、各講義の終了後(もしくは一定のコマ数終了後)が適していると言えます。特に既習者は、テキストを見返すだけだと分かった気になりがちなので、自分で講義の要約を行うことは効果的だと思われます。

まとめノートを作るのに適さない場面

まとめノートは上記①、②の点から一定の学習効果を発揮すると考えられます。一方で、まとめノートの作成は凝りすぎると多くの時間を費やしてしまう上、まとめノートを作ることが目的になってしまう可能性もあり、デメリットも含んでいます。

そのため

(まとめノート作成で得られる効果)>(まとめノート作成時間を勉強に当てることで得られる学習効果)

の時にはまとめノートを作成し、不等号が逆の場合には作成しないという判断を取ると良いでしょう。 

まとめノート作りのコツ

①図を挿入する

まとめノートに文字を羅列しても結局テキストと同じになってしまいます。

そこで個人的にオススメなのが図やフローチャートを挿入することです。

サンプルとして自分が財務理論のまとめノートを作る際に作成したフローチャートを掲載します。

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テキストなどでわかりにくく記述されているものはこのように図にまとめるとわかりやすいです。一方で、テキストで理解できるものや文章のみの説明で足るものについてはこのような図を作ることは費用対効果が悪いのでオススメしません

 

②テキスト(文章)の色を工夫する

まとめノートには後から短時間で見返すことができるというメリットがある、という点を先ほどご紹介しましたが、そのために文字色を工夫することが重要になります。

文字色を重要性ごとに変化させることで、後から見返す時にどこが重要なのかを視覚的に判断することができます。予備校のテキストだと既に黒文字印刷されているため蛍光マーカーでハイライトするしかないですが、自分が作るまとめノートであれば文字色自体を自由に決定できるので自分好みの配色でより見やすいノートを作成することができます。

 

③細かいことは書かない

まとめノートには「高速回転への役立ち」という機能があるため、細かいことを書きすぎるとまとめノートの記載分量が増え、直前期などに高速で要点を押さえる際の障害になる可能性があります。そのため、まとめノートを作成する際は、長い文章というよりは箇条書きに近い形で、矢印記号や番号などを振りつつ、要点をコンパクトにまとめることを意識しましょう。

 

会計CityBoyは各科目でどのようにまとめノートを作ったか

私は全科目まとめノートを作りました。基本的には手書きではなくWordで作り、iPadで移動中などに見れるようにしていました。まとめノートの作成状況は各科目バラバラなので、ここでは各科目ごとにどのようにして作ったか、作った後の反省を記述していきたいと思います。

財務会計論(計算)

財務計算についてはほとんどまとめノートは作りませんでした。短答2週間前に、まだ覚えきれていないところの論点をピックアップしてまとめたくらいで、分量的にはA4で4枚分くらいです。

個人的には財務の計算は基本的に問題演習中心で自分の理解度を確認していくのがいいと思います。

 

財務会計論(理論)

財表については全範囲分のまとめノートを作りました。12月短答終了後に作り始め、相当な時間がかかりましたが、論文まで使えるいいまとめノートを作ることができました。

正直、全範囲分のノートを作ることはあまりオススメできませんが、論文の記述で問われやすい論点のロジックをまとめることは非常に有益だと思います。

 

管理会計

管理会計については、原価計算分野のみまとめノートを作りました。特に計算パターンが複数あってややこしいもの(ex.単純総合原価計算、連産品など)を、Box図を手書きしながらまとめました。

こちらも財務の計算と同様に、基本は問題演習で対応する形がオススメです。

 

監査論

短答に向けてのみ作成し、短答向け問題集で間違ったところをまとめていました。監査論は比較的得意科目だったこともあり、まとめノートを作るよりはテキストを中心に勉強していました。

 

企業法

企業法はまとめノートではなく、マインドマップを作成しました。短答用で作成したのですが、個人的に効果は今ひとつでした。

個人的な感想としては、短答向けの問題集を解きながら覚えていったほうが効率的だったかもしれないと思っています。

 

租税法

租税はCPAのコンサマを使い、それに書き込む形で対応していました。そのため特にまとめノートは作成していません。租税も財務計算などと同じように問題演習の慣れの要素が強いので、まとめノートを作るよりは答練などを解いて理解していったほうがいいと思います。

 

経営学

全範囲のまとめノートを作成しました。経営学ファイナンス分野に関しては問題演習を積むことが有効ですが、経営管理の分野に関しては用語を覚えることが重要なので、覚えるついでにまとめノートを作成していました。作成にそれなりに時間はかかりましたが、相当コンパクトに纏められたので直前期の高速回転に非常に役立ちました。

 

 

まとめ

ここまで長々と説明してきましたが、最後は好みの問題です。

まとめノートで勉強することが好きな人(そのほうが覚えられるよ!という人)は、まとめノートを作ればいいですし、まとめノートで勉強することが苦手な人は作らなければいいという話です。

そして、もしまとめノートを作る際には、この記事に書いたことを参考にしていただけると幸いです。